心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

『発達障害』の診断は必要?|12のチェックで自分の特性を知ろう

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娘の広汎性発達障害が判明してから、医療関係や学校関係で発達障害の人と接することが多くなりました。

また、「発達障害」という特性に理解を深めていくうちに、生活の中で接する人に「この人はたぶん発達障害なのかも」と感じる機会も増えるようになりました。

そして自分自身についても、もしかしたら発達障害なのかも知れないな、と感じることが時々あります。

それは例えば、人付き合いの中で3人以上のグループになるとどうすれば良いのか分からなくなって頭が混乱してしまう時や、家の中が散らかっていると拒絶反応で体調を崩してしまう時などです。

娘が発達障害と診断を受けた経緯

私の娘は、以前の記事でも書いたように、小学校の集団生活から離脱してしまったことが発達障害の診断を受けるキッカケになりました。

その時は藁をもつかむ気持ちで心療クリニックへ行ったわけですが、小学校低学年の小さな子どもを、いわゆる「精神病院」に連れて行くというのは勇気のいることでした。

待合室では、奇声を上げる人々、半裸でひたすら歩き回る男性、子どもが来ているのを珍しがって娘に話しかけ、いつまでも離れてくれない男性。

教育委員会と繋がりのある行政機関でも、もちろん子どもの発達を調べてくれるのですが、そこで調べてもらうには在籍している小学校からの紹介が必要です。

私が当時の担任に娘の発達を紹介した時、担任が紹介してくれたのは地域の教育委員会が管轄している教育センターでした。

そして、その教育センターの担当カウンセラーがすすめてくれたのが、娘が診断を受けた精神病院だったのです。

教育センターでも発達の検査は行なわれているのに、なぜその時対応してくれなかったのか、なぜ教育委員会と何も繋がりの無い精神病院の心療クリニックに行くようにすすめたのか、今でもよく分かりません。

とにかく、そうした経緯で娘は「広汎性発達障害」と診断を受け、小学校の通常学級から特別支援学級に転籍することになりました。

発達障害の診断は必要だった?

たとえ発達障害でも、そうでなくても、生活の中で「困り感」がないのなら、わざわざ医療機関で診断を受ける必要はないと思います。

でも、もしも日常の中で「つらい」と感じる「困り感」がある場合や、周囲の人との間に壁を感じる瞬間があるとすれば、自分自身を知るためにも、一度医療機関を受診してみることをオススメしたいと思います。

ちなみに、娘の場合は、発達障害とは別の患者も来ている精神病院を最初にすすめられたために、診察までに少し大変な思いもしましたが、発達障害の診断で精神病院に行く必要は特に無いので心配しないで下さいね。

カウンセリングが中心の小さなクリニックでも検査は受けられますし、かかりつけの内科や小児科でも相談をすれば適切な医療機関を紹介してくれるそうです。

発達障害の困り感とは?

「困り感」というのは、もともとは発達支援教育の中で生まれた定義で、通常なら気にならないようなことが負担に感じてしまうという発達障害の人特有の感性をあらわした言葉でもあります。

例えば、発達障害の人には以下のような特徴があります。

  • 物事の優先順位をつけることが苦手
  • 情報の取り捨てができず注目すべき事柄が見つけにくい
  • 集中が続かない
  • 頭に浮かんだ行動や言葉はすぐに実行してしまう
  • 音や光、匂いなどの刺激を強く感じやすい
  • 身体に触れられるのが苦手
  • 肌に張り付く感覚が苦手(帽子やリュックサック、腕時計など)
  • 味覚が過敏で偏食傾向
  • じっと静かに過ごすことが苦手

発達障害の特性は個人差が大きいですが、大体この中のいくつかは当てはまる人は多いと思います。

人はそれぞれ苦手なことが多かれ少なかれありますよね。

ただ、発達障害の場合は「頑張ればガマンできる」というレベルでもないので、苦手なことは、「どうしても出来ないこと」です。

なので、毎日「困り感」を感じながらガマンを繰り返していても、どんどん心が傷付いてストレスがたまるだけで何1つメリットはないのです。

成功体験と失敗体験

私自身も、人はある程度ガマンも必要だし、苦労を重ねることで成功に近づけると思っています。でも、それが発達障害の人なら話は別です。

発達障害の人は、失敗体験を繰り返すことで自己肯定感が失われ、全てのことに対してのやる気が損なわれてしまいます。

なぜかというと、普通の人なら成功体験の中に失敗体験があるわけですが、もともと不器用な発達障害の人にとっては、失敗体験の方が成功体験より圧倒的に多いからです。

いつも100点を取っている人が、ある日60点を取ってしまったら、焦って「次は頑張らないと!」と思いますよね。では、いつも50点の人が0点を取った場合はどうでしょうか?

「次こそ頑張ろう」と思うより、「もう自分は頑張ったってどうせ無理なんだ…」と、諦める気持ちになってしまうかも知れませんよね。

もちろん、発達障害の人がテストの点が悪いと言いたいわけでは全然ありません。

むしろ発達障害の人は頭がすごく良くて、中には天才的な人もたくさんいます。実際、エジソンやアインシュタイン、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズも発達障害なのです。

私の知り合いのお子さんも、自分の勉強道具をカバンに詰めることさえ上手にできないのですが、小さな頃から成績が良く、京大の法学部に現役で合格しています。

診断を受けるメリット

発達障害で1番つらいのは、特性の影響で困り感があり、それが失敗に繋がってしまうことです。

失敗体験が重なると生きていく希望が失われる場合もあります。

なので、すこしでも困り感があって「しんどいな…」と感じる時は、家族や学校、職場、行政からの適切なサポートをうけるためにも診断を受けておいて欲しいです。

医療機関から「発達障害」と診断されれば、学校でも特別支援サポートを受けることができますし、社会に出てからも障害のある人のための求人で仕事を得ることができます。

最近は発達障害と診断される人が多くなっているので、そうしたハンデのある人を雇用すれば国から助成金を受けられるため、企業側にはメリットがあるのです。

発達障害を見つける簡単チェック

生活の中で困り感はあるけど、医療機関を受診するのはちょっと…。という時にチェックして欲しい発達障害の症状をまとめました。

まずはこのチェックポイントにどれくらい当てはまるかを確認して、どんなことが苦手で、困り感がどれくらいあるのかを確認してください。

そして、それにプラスして、ご本人の「つらい」という気持ちがあるなら、迷わず医療機関で診断を受けてみてください。

発達障害の症状チェック

  1. 忘れ物やうっかりミスが多い
  2. やり始めたことが最後まで済まないうちに、別のことに気が向いてしまう
  3. 机の整理や片付けができない
  4. 1つの話を最初から終わりまで聞くことが苦手
  5. 同じ場所にじっとしているのがつらい
  6. 順番に並ぶのが嫌い
  7. 頭に浮かんだ言葉をすぐに言ってしまう
  8. 人からの視線が苦手
  9. 寝付きが悪い、眠りが浅い
  10. 人から触られるのが嫌い
  11. 親密な人付き合いが出来ない
  12. 気になることがあると、いつまでもずっと考えてしまう

発達障害の特性は本当に人それぞれなので、ここに書いたものは主に「困り感」に繋がりやすいものをピックアップしました。

本人へのメリットを第一に考えて

発達障害の診断を受けるかどうかは、生活環境や周囲の理解にもよると思います。

診断を受けることで、発達障害を持つ人やご両親が少しでも心穏やかに過ごせるなら診断を受けるも良し、逆に動揺したりマイナス志向になってしまうなら受けないも良し。

うちの場合は、私も主人も娘の発達障害に薄々気付いていたので驚きはありませんでした。

でも、主人の両親は「うちの孫が障害児のはずは無い!」と怒りだし、病院で貰った診断書をなぜか児童相談所に持って行って、「何かの間違いじゃないのか」と聞き回っていました。

児童相談所の職員の方も、自分たちが書いたわけでもない診断書を持ってこられても、どうして良いか分からなかったでしょうね。

結局、主人の両親からは「私たちは◯◯に障害があることは絶対に認めません」と宣言されて今に至っているのですが…認めないと言われてもねぇ。

だから、いまだに、やはり「障害」に対して偏見をもっている人って確かにいるのです。

ですから、発達障害の診断を受けた時には、周囲にどのように伝えてどのように理解してもらうかというのも考えておいた方が良いかも知れませんね。