心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

発達障害のある子どものしつけ|上手な褒め方と叱り方で気持ちを伝えて

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しつけとは、子どもに「良いこと」と「悪いこと」の区別を教える行為を言います。

やってはいけないことや、言ってはいけない言葉を、大人が子どもに教えてあげて理解させることがしつけの第一歩なのです。

ただ、子どもというのは基本的に自分中心の考え方をするので、たとえ叱られても「それの何が悪いのか」という本質的な部分を理解出来るまでには相応の時間がかかります。

特に発達障害の子どもの場合は、通常のしつけではなかなか上手くいかず、叱り方を間違えれば逆に問題行動を増やすことにもなりかねません。

発達障害の子どもにしつけをする時、どのように進めればうまくいくのか、まずは子どもの特性に合わせて考えてみましょう。

子どもは十人十色

子どもって十人十色で、似ているように見えても個性がそれぞれ違うんですよね。発達障害の子どもに関しても、1人1人の特性はバラバラですし、こだわりたい事も全然違うんです。

なので、「発達障害だからこういうしつけ!」と偏った考え方をせず、その子その子に合わせたしつけの方法を考えるべきだと思います。

発達障害は大きく分けて3つの種類に分けられますので、まずはその3つの特徴をおさえておきましょう。

自閉症・アスペルガー症候群

発達障害の中でも自閉症やアスペルガー症候群のある子どもは、とてもこだわりが強く、「自分の世界」を持ちたがる傾向があります。

自分がしたいと思っていたことが出来なかったり、毎日の行動パターンを邪魔されたりすると、気持ちが落ち着かなくなりパニックを起こすことも。

ですから、この特性の子どもに対しては、周囲が本人のこだわりを理解して尊重してあげることが大切です。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

発達障害でADHD(注意欠陥・多動性障害)のある子どもは、じっとしていることが苦手で、集中が続かないという特徴があります。

授業中に歩き回ったり、突発的な行動をしてしまうことが多いので、集団生活の中では周りに迷惑をかけてしまこともあるでしょう。

ただ、本人も「みんなを困らせよう」という気持ちでそのような行動をしているわけではないので、頭ごなしに否定をせず本人に合わせた解決方法を考える必要があります。

LD(学習障害)

LD(学習障害)は、知的発達には問題が無いにも関わらず、読み書きや計算などの学習に著しい困難がある子どものことを言います。

普段の生活にはほとんど支障がありませんが、学年の授業についていけないことで本人が劣等感を感じたり、親が焦って無理やり勉強をさせようとして問題行動につながる場合もあります。

「何度教えても、簡単な勉強さえ理解できない」と親が思い込み、きつい態度をとってしまうこともありますが、LD(学習障害)は脳の中枢神経の異常によるものだと考えられており、本人に責任がないことを分かってあげることが大切です。

発達障害の子どもの叱り方と褒め方

ここまで、発達障害の特性に合わせた接し方について簡単に説明しました。ここからは、発達障害の子どもの効果的なしつけの方法、叱り方と褒め方について紹介していきます。

「子どもは褒めて育てよ」とよく言われますよね。これは、悪いことをきつく叱るより、良い部分を褒めて、伸ばしてあげる方が良い子に育ちますよ、という考え方です。

確かに子どもは褒めて育てるのが1番なのですが、とはいえ悪いことをした時にはきちんと叱らなければ、子どもは同じことを何度も繰り返してしまいます。

子どもは褒めるより叱る方が何倍も難しいと私は思っています。

良いことをして「えらいね」「すごいね」「がんばったね」と褒めるのは、すごく簡単ですよね。

でも、発達障害の子どもが何らかの問題を起こした時、悪いことをした時、どういう風に叱れば効果的なのでしょうか。

目と目を合わせる

発達障害の子どもは、人と目を合わせることを嫌う傾向があります。普段一緒に話をしていても、視線を合わせることが難しいと感じることが多いのではないでしょうか。

でも、叱る時には必ず目と目を合わせて下さい。

発達障害があると注意力が散漫になりがちなので、「今、あなたに話しているんだよ」「大切なお話だよ」ということを伝えるためにも、叱る前に子どもの目線まで自分の顔をもっていき、目と目を合わせてから叱るようにしましょう。

簡潔にきっぱりと叱る

発達障害の子どもは長々と話されることが苦手ですし、情報の取り捨てが上手にできないので、話の内容が多くなると「相手が何を伝えたいのか」が分からなくなってしまいます。

なので、叱るときはできるだけ短く分かりやすく、簡潔に伝えるようにして下さい。

曖昧な言葉は使わない

「いつも言ってるでしょ?」「なんでそんなことするの?」「やめなさい!」

子どもを叱る時には、こういった言葉を使いがちですが、発達障害の子どもにこれらの言葉は通じません。

何がダメだったのか、どうしたら良いのか。

発達障害の子どもを叱る時に伝えることはこの2つだけで充分です。

例えば、お友達に手を挙げてしまった時、まずその瞬間に「ダメ!」と大声で言って動きを止めさせます。

そして、すぐに子どものそばに行き、視線を合わせて「お友達を叩いたらダメ」「ごめんなさいを言いなさい」と促します。

その時、「なぜ叩いたの?」とか、「叩かれるとお友達が痛いよ」や「こんなことばかりしてたら誰も遊んでくれなくなるよ」なんていう言葉が頭に浮かんでも、言ってはいけません。

繰り返しますが、発達障害の子どもは情報が多いと混乱します。何がダメだったのか、どうすれば良いのか、それだけを教えてあげることに専念してください。

叱る時はメリハリをつけて

子どもを叱っても全然言うことを聞いてくれないという悩みをよく聞きますが、それは、子どもが驚いていないからです。

子どもを叱って問題行動を減らそうという時には、子どもが驚くくらいの叱り方をしないといけません。

ただ、さっきも書いたように、長々とお説教したり、きつい言葉をたくさん言ったりする必要はありません。そしてもちろん、暴力は、たとえ軽いものであっても絶対にダメです。

子どもが驚くような叱り方のポイントは、まず声の大きさ、そして表情です

普段とは違う真剣な表情で、普段とは違う声のトーンで親がしっかり叱れば、たとえ発達障害があっても、子どもは自分が悪いことをしたことに気付くことができます。

「こら!」の一言だけで子どもを怖がらせるくらい、気合いを入れて叱って下さい。

褒める時に気を付けること

子どもをきちんと叱るために最も重要なのは、実は、普段の褒め方にあります。

良いことをした時にしっかり褒めて自己肯定感を育てておけば、叱られた時に「自分が何か悪いことをしたのだ」と感じることに繋がります。

子どもを認めて良い所を理解して褒めていれば、子どもの親に対する信頼感が高まるため、叱られた時にも「また褒めてもらいたい」という前向きな感情が芽生えるのです。

発達障害の子どもを褒める時には、何でも「いいよ!」と軽く褒めるのではなく、本当に頑張った時、努力していた時に手放しで思いっきり褒めてあげて下さい。

結果ではなく過程を認めて

発達障害があると、不器用で上手にできないことも多いので、普通より失敗体験も多くなります。

なので、上手に出来たときや頑張った時には、結果にこだわらず頑張りを認めて褒めるようにしましょう。

褒めるときも叱るときと同じように簡潔に分かりやすく、「何が良かったのか」を伝えるようにします。

例えば、「1カ月休まず練習をして頑張ったね!」や、「こんなにキレイな絵が描けるなんてすごい!」など、本人に「私は◯◯のことを褒めてるよ」と分かるように言葉にしてあげましょう。

上手なしつけで子育ての負担を減らそう

発達障害の子どもを育てていると、問題行動の繰り返しにうんざりしてしまう瞬間があるかも知れません。

何度叱っても言うことを聞いてくれないと、親は本当に疲れてしまいますが、ちょっとした工夫でうまくいく場合もよくあるのです。

しつけを上手に行なうためには、叱り方と褒め方が大きなポイントになります。

「どうせ言ったってムダだし…」と諦めたりせずに、子どもの特性を理解したしつけをしてあげて下さいね。