心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

『傷付かない心』の作り方|本田圭祐選手の言葉をヒントに

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以前、長女が通っている特別支援学級の教員が、春の人事異動で減ってしまったことがありました。

それまでは、担任と副担任、特別支援ボランティアの学生さんの2.5名体勢だったのが、副担任がいなくなって1.5名体勢に変更になったのです。

でも、その年度は在籍する児童数が3名でしたし、担任や支援ボランティア以外の先生も週に何度か応援に来て下さるとのことだったので、「まぁ手薄にはなると思うけど仕方ないよね」と、私自身は納得していたのです。

しかし、私以外の保護者の方々は納得できなかったようで、「◯◯ちゃん(長女)がいるから先生減らされたんじゃないの?」と、私に詰め寄ってきました。

どういうことかというと、その時に特別支援学級に在籍していた3名の児童は、長女も含めて全員が広汎性発達障害だったのですが、その中でも長女は1番軽いというか、1人で静かに困っているけど、目立った問題行動をおこすわけではないのです。

それで、他の児童のお母さん方から見ると「発達障害じゃない」と感じているようなんです。

長女は発達障害じゃないから手がかからない。だから、先生も少なくて良いと学校側が判断したんじゃないか。私以外のお母さん方の意見は一致しているようでした。

発達障害じゃないとしても…

まぁ、たとえ長女が発達障害じゃないと判断されていたとしても、それが理由で先生が減らされるというロジックは成り立たないのですが、たぶん腹いせというか、何かしら文句が言いたかったのだと思います。

この時に詰め寄ってきた方は、以前からことあるごとに「◯◯ちゃんは絶対発達障害じゃないよ!」「通常学級行けるよ!」と、私や長女に向かって言ってきていました。

ですから、そういう考えを持たれているんだなぁ…とは思っていたのですが、特別支援学級の教員の配置については教育委員会が判断をすることで、そのことは学校からもきちんと説明を受けたというのに、どうして私にそんなことばかり言ってくるんだろう…と、ちょっと悲しくなりました。

励ましのつもりかも知れないけれど

もしかしたら、その人は励ます気持ちで、「◯◯ちゃんは大丈夫でしょ!」と言ってくれているのかも知れないのですが、大丈夫じゃないから特別支援学級を選択しているわけで、私たち親子にとって「大丈夫だよ」「大丈夫でしょ?」という言葉は、やっと手に入れた居場所から「出て行け」と言われているように感じて、すごく厳しい言葉に聞こえてしまうのです。

そして、最近また長女の中学校進学に関して、「今は情緒学級が無いから、新しく作ってもらえるかどうか分からなくて心配なのよ」という話しをしていたら、「ああ、◯◯ちゃんだからでしょ?」「◯◯ちゃんなら通常学級行けるから、新しく支援学級作るのは無理だよね」と言われてしまいました。

いやいや、今だって通常学級には行けてないし、もしも支援学級に入れなかったら、中学校なんて行けないよ。

「えー、そんなことないでしょ」そう言ってくる彼女に笑顔で説明しながら、なんだか虚しくなってしまったのでした。

長女のことを言われるとつらい

私は、自分に何が降りかかろうと、どんなことを言われようと、全然まったく平気なのです。

だけど、子どもに関してマイナスなことを言われると、自分でも戸惑うくらい気持ちが落ち込んでしまうんですよね。

なんというか、黒い靄ののようなものが頭の中にひろがって、全てに対して気力が失せてしまうというか…。それで、結局子ども達が学校から帰るまで何にも手がつかずにボンヤリしてしまったりします。

先日もそのようなことが朝にあって、家に帰ってから1人で落ち込んでたんです。

それで、落ち込みながら、「どうして私は娘のことが分かってもらえないとこんなに悲しくなるんだろう?」って不思議になって、悲しくなる原因は、今朝言われた言葉ではないんじゃないかと気付いたんです。

それで思い出したのが、先日放送された24時間テレビの本田圭祐選手の言葉でした。

「自分を知る」ということ

24時間テレビで、本田選手は不慮の事故で片足を失ってしまった少年に会いに行っていました。

少年はもともと本田選手の大ファンで、今はアンプティサッカー(上肢や下肢の切断障害の選手で行なうサッカー競技)のプロ選手を目指して練習に励んでいます。

本田選手が会いに行くことはサプライズだったのですが、少年は驚きすぎて本田選手を見てボーゼンとしていて、「これは本物じゃないな」と自分に言い聞かせるように呟いていたのが微笑ましかったです。

その後、少年と本田選手が会話を交わしたのですが、少年が、「本田選手はどうしてそんなに心が強いんですか?」とたずねたんですよね。

それを聞いて本田選手は少し不思議そうな顔をして、「◯君は完璧主義者なんかな?」と聞き返しました。

「オレは自分がサッカーが下手なこと知ってるから、失敗しても傷付かない」「傷付く必要もない」

自分の実力を冷静に理解していれば、ムダに傷付く必要は無いし、失敗するたびに課題が見えてくるだけ。

少年に向かって、本田選手はきっぱりと言い切りました。

私はテレビを通してそれを観ていて、すごく良い言葉だなぁと思ったのです。

たとえば、長女のことで「大丈夫でしょ」と言われて私が傷付いてしまうのは、「長女を理解して欲しい」「同じ支援学級の保護者として分かり合いたい」という、私の一方的な期待からきているのかも知れません。

最初から、人はそれぞれ考え方が違うから何を言われてもこちらが傷付く必要なんてないんだと思っていれば、「大丈夫」と言われても軽く聞き流していられます。

それなのに、やっぱり、「なんで分かってくれないの?」って、私は心の奥底で思ってるんですよね。だから傷付くし、悲しくなるんだと思います。

自分を傷付けるのは自分かも知れない

本田選手の言葉を聞いて、もしかして自分を傷付けるのって自分自身なのかも…と感じました。

「オレは自分がサッカーが下手なこと知ってる」って本田選手が言っても、またまたご謙遜を〜って、たぶん周りからは言われると思うのです。

でも、本田選手は本当にそう思っていて、だからこそ強い心で努力を続けていられる。

長女の発達障害についても同じことが言えると思うのです。

いくら周りが「大丈夫」とか言っても、大丈夫じゃないし、そう感じる私自身の考えにもっと自信を持って、気持ちが揺らがないようにしなくてはいけないですよね。