心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

親子でスクールカウンセリング|『中1の壁』を取り払うために不安なことを伝えて…

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長女の中学進学でのつまづきを出来るだけ少なくするために、2学期から、スクールカウンセリングを受けることになりました。

先日、第1回目のスクールカウンセリングが行なわれたので、今日はその様子を書いてみようと思います。

『中1の壁』を取り払うために

小学校を卒業して中学校へ入学した子どもが、学習面や環境面での大きな変化について行けず、戸惑いを感じてしまうことはよくありますよね。

特に、小学校では優しく親切だったはずの先生方が、中学校では厳しく怖い先生ばかりだと感じて「なんだか怖い」「雰囲気が暗い」と、不安になる子どもも多いそうです。

先生方も中学生相手だと言葉使いが強めになるでしょうし、少しくらい厳しくしないと言うことを聞かない場合も多いのだと思います。

こうした中1ギャップに不安を感じて、「学校が嫌だ」「学校に行きたくない」と不登校状態になってしまう子どもも最近増えているため、小学校から中学校へのステップをどうスムーズに移行させるか、『中1の壁』をいかに取り払うか、というのが小学校高学年の子どもにとっては大きなテーマになっているのです。

うちの長女のように発達障害があると、環境の変化に対して通常より強く影響がでることは避けられないので、『中1の壁』でつまづかせないためには、入学までの期間にどれくらいアプローチできるかというのが重要になると考えています。

スクールカウンセリングを通じて環境への理解を深めさせる

今回、中学校のスクールカウンセリングを受けることになったのは、長女が入学予定の中学校の教頭先生からすすめられたことがきっかけです。

「いきなり入学すると不安も強くなるので、スクールカウンセリングを重ねることで、中学校への不安を本人と一緒に話し合ったり、中学校ってこういう場所だよということを本人に理解させる機会を作りましょう」

教頭先生は女性なのですが、優しく親切に言ってくれるというよりは、建設的な話し合いの中でテキパキと「これはやらないとダメですよ」「わかりますよね?」みたいな感じで、どんどん提案して下さる人だったので私としてはすごく有り難かったです。

「わかりました。お願いします」

と、私がお返事するやいなや、すぐさま職員室に帰ってカウンセリングの予約を入れて下さいました。

「お母さんが一緒だと本人さんが話しにくい場合もありますから、お母さんは午前中、本人さんは午後で別々で大丈夫ですよね。お母さんは中学校に来て下さいね。本人さんには小学校にカウンセリングの先生を会いに行かせますから」

気持ち良いくらい、スムーズに話をすすめてくれて、なんだか楽しい気分になりました。

この先生に任しておけば上手くいくかも。なんて、思わせてくれる先生ってなかなかいませんから、貴重な出会いだったかも知れませんね。

カウンセリング当日

教頭先生に言われた通り、カウンセリングの日は私だけで中学校へ。長女はお昼休みに小学校で受けることになっています。

カウンセリングの先生とは初対面でしたが、なんというかすごく柔らかい印象の素敵な女性でした。しかも美人…ということで、テンション高めでご挨拶しました。

前に小学校のスクールカウンセリングで担当してもらった先生よりも明るい感じの先生だったので、この人なら長女も話しやすいかも、なんて思っていました。

今回のスクールカウンセリングを受けることになった経緯から、最近の長女の様子、これまで集団生活でどのような困難があったか、なぜ発達障害と気付いたかなどを、かいつまんで説明していきます。

先生は、「へー」「あー」「なるほどー」「うんうん」「そうなんですねー」など、自分の意見は何も言わずに常に笑顔で私の話を聞いてくれました。

集団生活になかなか馴染めず、特に同年代の子どもと接することへの不安感がすごく大きいので、中学校に入ると余計につらくなるのではないか、という私の心配も相談してみました。

「◯◯さんは、すごく自分に自信が無いんですよね。だから自分を理解されることの抵抗感がすごくあるのだと思います。それは、これまでの失敗体験が影響しているのかも知れませんね」

「そうなんです。発達障害と診断されるまでは、私自身なんとか長女を集団生活に慣らせようという気持ちで本人に無理をさせてしまった部分もたくさんあって、その時に学校内で友達にからかわれたり、たくさん失敗したことがあったようなので…」

「それで、お母さんとしては、◯◯さんにもう無理をさせたくないと考えられてるんですね」

そう言って、にっこり笑顔を作る先生。

「何か◯◯さんの得意なことを見つけてあげて、そこから人への繋がりを作ってあげるのが1番良い方法ですね」

まずは先生自身が長女の特性や性格を細かく理解して、しっかりとした信頼関係を作ることから始めますと説明してくれました。

「これから毎週小学校に会いに行きます。仲良くなれるように頑張りますね」と、優しく言ってくれた先生に「どうぞよろしくお願いします」と頭をさげました。

お母さんの相談は「ありません」

長女の話がひと通り終わった後で、先生から「お母さんは今、お子さんの悩みを相談できる相手はいますか?」とたずねられました「色々と悩まれることもあるかと思うのですが」

悩みを相談できる相手…。色んな顔を思い浮かべてから、「いませんねぇ」と答えます。

「長女が発達障害と診断されるまでは、正直言ってかなり心が追いつめられていたので、実家の母に電話したり、夫に相談したり、それこそ役所の育児相談にまで電話したこともあります。なんでこんなに泣くの?なんで1日中ぐずりっぱなしなの?なんで笑ってくれないの?って、不思議なことばっかりで、理由が知りたかったんです。でも、長女に障害があると分かって、だからそういった行動をするのだと理由が分かったので、もう別に誰かに相談したいとか、聞いて欲しいとか、思わなくなりました」

相談する相手がいないのではなく、もう相談したいと思わなくなったのだと、カウンセリングの先生に向かって長々と説明しながら、心の中では「あ、でもこれは違うな…」と思っていました。

私が誰にも相談をしなくなったのは、誰かに一生懸命悩みを訴えても、おざなりの答えを繰り返されるだけで、それが虚しくて苦しくて、余計に心が追いつめられるから、だからやめただけなのに。

どうせ誰も分かってくれないんだと、諦めただけなのに。

本当は、誰かに助けて欲しいと、心の底では思っているのに。なんで私は、いつも強がってしまうんだかなぁ。

「ご自身で、すごく深い部分までお考えがしっかりしていらっしゃいますね。◯◯さんが困難を抱えながらも充実した学校生活が送れているのは、お母さんがしっかりされているからですね」

「いえいえ、そんなことはありません」

「いいえ。そうなんですよ」

優しくきっぱりと先生は言い切りました。

「今は相談することは無いかも知れませんので、お母さんとのカウンセリングは一旦終わります。でも、もしも何かお話ししたいなと思われたら、いつでも私に会いにきて下さいね。私からも、お会いしたくなったら連絡させてもらっても良いですか?」

「はい。よろしくお願いします」

私のスクールカウンセリングはこんな感じで終わりました。気がつくと1時間以上たっていました。

長女のスクールカウンセリング

そのあと、いつもの時間に小学校まで長女を迎えに行って、担任から「スクールカウンセリングを予定通り受けました」と聞きました。

長女に「どうだった?」と聞くと「パズルした」という答え。

「どんな先生だった?」

「ふつう」

「優しかった?」

「うん」

「男?女?」

「女の先生」

「何を話したの?」

「わかんない」

「パズルを一緒にしたの?」

「うん」

こんな調子で、いったいどんな様子だったのかは分からずじまいでしたが、長女の表情や口調から、カウンセリングの先生に悪い印象は持っておらず、次に会うのも嫌がっていないことは分かりました。

「良い人で良かったね。ママも会ったんだよ」

「ママも会ったの〜?あたし、ママと一緒にお話したかった、次はママも一緒にいてよう」

「ダメだよ。スクールカウンセリングは1人ずつ受けなさいって中学校の先生に言われてるからね。優しい先生だから怖くないでしょ?」

長女は「もうその話はいいよ」と言わんばかりの顔で私を見上げます。

「明日は学校休みたい」「体育もあるし、音楽もあるのよ?あたし行きたくないの」

と、下校の時に毎日言っている「休みたいコール」を繰り返すのでした。

夕方に先生から電話が…

結局、長女のスクールカウンセリングがどんな感じで行なわれたのかは長女の説明では分からなかったのですが、夕方になってカウンセリングの先生から電話があり、どんな様子だったかを教えてくれました。

今回は始めて会うということで、何か話を聞くと言うよりは、距離を縮めるために一緒に遊んだそうです。遊び道具をいくつか見せて「何がしたい?」とたずねたら、長女がパズルを選んだそう。

長女が心を開くまでにはまだまだ時間がかかると思いますが、いつか、私に言えないような悩みでも「カウンセリングの先生なら話せる」というような関係になったら理想的ですよね。

利用できるものは利用したい

スクールカウンセリングって、今はどこの公立学校でも受けられるようになっていますが、利用する人はあまり増えていないようです。

保護者側からカウンセリングをお願いするのって抵抗があるかも知れませんが、もしもお子さんが学校生活でつらいことがあったり悩みを抱えているようなら、ぜひ利用してみて欲しいです。

私も長女が2年生の時には、こちらからお願いして小学校のスクールカウンセリングを受けていた時期もありますし、そうした機会を利用して、子どもが少しでもリラックスして学校へ行けるように手助けをしてあげることが大切だと感じています

なかなか無料でカウンセリングを受けられるチャンスなんてありませんし、利用できるものは何でも利用することで、「この子は今大変な想いをしているから助けてあげて下さい」という、学校関係者へのアピールにもつながりますよ。