心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

特別支援学級の現状|クラスメイト全員が障害児であるということ

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「今日ね、◯◯ちゃんが◯◯君にメガトンパンチされちゃったの」

昨日の下校時、長女が教えてくれました。

「あたしもねブスブスーって言われたけど、逃げたから、メガトンパンチされなかったのよ」

長女が「メガトンパンチ」という言葉を使っているのは、その子が叩く時に「メガトンパンチ!」と言ってくるからだそうです。アニメとか漫画とかの登場人物にでもなりきっているつもりなのでしょう。

「◯◯ちゃんは大丈夫だったの?痛かったんじゃないの?」

ランドセルを背負って、テクテクと前を歩いている長女に向かってたずねてみました。

「痛くて泣いちゃったけど、『骨折れなかった』って言ってた」

「先生は何してたの?」

「スマホ見てた」

「◯◯ちゃん泣いてて、先生は何も言わないの?」

「分からない…」

長女は、「余計なことを言っちゃったな」という表情をしてうつむきました。

子どもながらに、先生に不利益なことを言うと自分にしっぺ返しが来るのではないかと恐れているのです。

「先生に絶対言わないでね」

「…言わないよ」

特別支援学級の現状

発達障害児の中には、周囲に対して暴力や暴言を繰り返す子どもがいます。ただ、そういう子どもが全員ではありませんし、割合でいえば少ないとは思うのですが、人に対して執拗に暴力行為を「やりたがる」発達障害児が存在することは事実です。

もちろんそれは困った状況ではあるわけですが、特別支援学級という狭いフィールドの中では、お互いの特性を容認せざるを得ないという現状があります。

長女が在籍しているクラスで言えば、1人だけ、そういった行為をする子どもがいるのですが、その子は定期的に攻撃対象を変えながら、叩いたり蹴ったり、「死ね」「殺す」「バカ」などの暴言を浴びせかけてくるのです。

学校の先生方も、もちろん制止したり注意したりはするのでしょうが、それで本人が「はいごめんなさい」と謝るわけもなく、また先生の方でも「どうせ発達障害児だから言っても分からないのだろう」という身勝手な解釈で、自分が努力して暴力行為をやめさせようと言うよりは、「この子には本当に困っています」というパフォーマンスをする方がラクなのだと思います。

学校は基本的に事なかれ主義の隠蔽体質である

学校生活で何か問題があれば、担任や学年主任、教頭など、先生方に相談するしか方法はありませんよね。

私もこれまでに幾度となく学校との話し合いを重ねてきました。そして、その結果、「学校には何も期待してはいけない」ということを悟りました。

特別支援学級でたとえば暴力行為があって、それを相談した所で、「今後よく気を付けます」「よく見ておきます」「申し訳ございません」と言ってくれるだけで、具体的に何に気をつけるのか、どうすれば暴力行為がなくなると思うのか、聞いてみても答えは返ってきません。

以前、特別支援学級の調理実習中に、いつも暴れる◯◯君が包丁を同級生の女の子に向けて「死んじゃえー」と言いながら刺そうとしたことがあったのです。

私はそれを長女から聞いてビックリして、すぐに先生にどういうことか確認しました。

包丁を向けられた女の子のお母さんも、家で女の子から「包丁を刺されそうになって怖かった」と泣きつかれたらしく、次の日は顔面蒼白の状態で担任に詰め寄っていました。

しかし、学校から返ってきた答えは、「そんな事実はありません」「みんなで楽しく調理実習をしました」でした。

その場に居合わせた担任以外の先生にもたずねましたが、目線をそらして「心配ないですよ」を繰り返すばかり。

学校側では話にならないので、教育委員会にも相談しましたが、「学校に確認した結果、そうした事実はなかったと報告を受けました」という答えが返ってきただけでした。

学校側は、長女達が嘘をついているという事にして、「まあ、発達障害児だから仕方ないですね、やれやれ」という結論で落ち着かせたのです。

いくらケガが無かったとはいえ、学校内で子どもが刃物をふりかざすという事態は絶対にあってはいけないことですから、学校側も隠し通すのに必死だったのかも知れません。

でも、長女にしても女の子にしても想像でそんな事を言い出すわけがないですし、言えるはずがないことは、発達障害児に理解があれば分かるはずなのです。

包丁を向けられた女の子はしばらく学校を休んでいましたが、泣き寝入りのような感じで、今はまた通常通りに登校しています。

特別支援学級に入るなら

公立の特別支援学校・特別支援学級の申請は、前年度の夏休み明けから始まり、年内に手続きをしておく必要があります。

もちろん、事情によっては例外的に申請期間を過ぎても認められる場合もあるのですが、とはいえ、今のこのタイミングで「特別支援学級に子どもを入れるか」ということで悩んでいるお父さんお母さんもいるのではないでしょうか。

私は、もしも本人が通常学級で耐えられるのであれば、特別支援学級をわざわざ選ぶ必要は全くないと考えています。

親御さんの方で、特別支援学級に期待感を持って「入れてみようかな」と思っているなら、正直に言ってやめておいた方が良いと思います。

ただ、長女のように集団生活がすごくつらくて、教室に入る事さえ困難があるような子どもなら、やはり少々のデメリットは我慢してでも入れてあげる事は、本人のためになることだと思います。その場合でも、親がしっかりフォローしてあげることは必須となるでしょう。

たぶん特別支援学級は、子どもにとって何かプラスになるというよりは、もうすでにマイナスになってしまっている子どもを限りなくゼロに近づける、通常ではどうしても「つらい」という場合にのみ、使うべき場所であるのではないかと感じています。

今は通常学級でも発達障害児が支援を受けられるシステムが出来上がりつつありますし、いずれにしても、本人の気持ちを優先して、慎重に選んであげて欲しいと思っています。