心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

発達障害と冤罪事件|高畑裕太さん親子を人ごとだとは思えない理由…

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(9月21日追記)

『週刊文春』9月28日号に掲載された情報を追加して更新しました。

 

「女性セブン」「FRIDAY」が、高畑裕太さんの事件について、詳細情報を掲載しているのを読みました。

記事の内容を読んでみて、発達障害の子どもを持つ母親としては人ごとと思えないというか、「これなら、うちの子どもにも当てはまるのじゃないか」と、大きな不安感に苛まれてしまったのでした。

幼少期に診断されていた

以前、このブログで書いた記事で、高畑裕太さんの強姦致傷容疑について「報道されている内容が真実であれば、発達障害の影響はないだろう」と書きました。

もしも本当に高畑裕太さんが発達障害であったとすれば、自分から「歯ブラシを持って来て」と言って、訪ねてきた従業員を無理やり部屋に引き入れるような犯行はできるはずがないと思ったからです。

だから、もしその犯行を彼がしたとすれば、発達障害とはいえないのではないかと私は考えていました。

その記事を書いてからしばらくして、高畑淳子さんの過去の証言として、裕太さんが幼少期に発達障害だと診断されていた」事実が分かりました。

私はそれを知って、それなら彼は冤罪であろうと思いました。

ただ、冤罪と言っても、行為が無かったという意味ではありません。

行為はあったかも知れないけれど、相手の自由を奪って無理やり強姦をしたのではないだろう、という意味です。

事件の真実は

「女性セブン」と「FRIDAY」の記事に書かれていたことを読むと、高畑裕太さんが起こしたとされる今回の事件は、冤罪とはいわないまでも、限りなくそれに近いのではないかと感じます。

最初の報道では、被害者の証言として「高畑裕太さんから歯ブラシを持ってくるように頼まれたホテルの女性従業員が、客室に歯ブラシを持って行くと、無理やり部屋に引き込まれて性的暴行を受けた」ということになっていました。

しかし、その後の調べで、当日に起きたことが色々とあきらかになったそうです。

  • 高畑さんと女性従業員は一緒にエレベーターに乗り込んで客室に向かっている
  • 犯行が起きたとされる時間のあと、女性従業員と知人男性がフロントで2人きりで話し込んでいた
  • 寝起きを起こされた高畑さんが警官に任意同行される時には、その知人男性が凄い勢いで高畑さんを怒鳴りつけていた
  • 通報した知人男性は地元では顔の知れた暴力団関係者だった

『週刊文春』で事件の詳細が明らかになった

9月21日に発売された『週刊文春』では、この事件のより詳しい真相を掲載しています。

新しく分かったのは、強姦致傷の被害を主張している女性が高畑裕太さんの宿泊していた部屋に、自らドアを手で開けて入っていたこと。行為の最中には自分の年齢や家族構成の話もするほど、2人が打ち解けていたことなどです。

あの夜、実際には何があったのか、今回の『週刊文春』の記事を読めば全てが理解できるのではないでしょうか。

『週刊文春』9月29日号をチェックする

発達障害と冤罪事件

今回「女性セブン」や「FRIDAY」で報道されたことがすべて事実とはかぎりませんし、だから高畑裕太さんに何も非が無いかと言われれば、そうではないと思います。

ただ、もしも今回のような事件にうちの長女が加害者と疑われて巻き込まれた場合、確実に同じ結果になってしまうだろうと感じました。

こうした性犯罪ではなくても、たとえば窃盗や傷害だったとして、自分には何の関わりもなくて何も知らなくても、「おまえがやっただろう!」「みんな見てたんだぞ!」と強い口調で言われたら、否定することなんて思いつきもせずに絶対に罪を認めてしまいます。

そして、泣きながら「ごめんなさいごめんなさい」を繰り返すでしょう。もう本当に、その姿がありありと目に浮かぶような気さえします。

だからこそ、高畑裕太さん親子のことは人ごととは思えないし、極端な話、明日は我が身のような気持ちもするのです。

「無実なら裁判をしたら良かったのに」と思うかも知れませんが、裕太さんの精神がそこまで持たなかったのでしょう。

もちろん裕太さんが当初の報道であったような卑劣な性犯罪をおかしたのであれば、言語道断だったでしょうが、「そうではなかった」という確信があったからこそ、ご家族は全てを犠牲にして一刻も早く彼を自由の身にすることを選んだのだと思います。

発達障害と感受性の強さ

発達障害がある人は、感受性が人一倍強いと言われています。

たとえば、自分の近くで腹痛に苦しんでいる人がいると自分も同じように腹痛を感じてしまったり、誰かがきつく叱られているのを見ると、自分が叱られているように錯覚して気持ちが落ち込んでしまったりするのです。

良い意味で言えば素直なのですが、悪く言えば単純。

「おまえはこうだ!」ときっぱり言い切られると、何の抵抗も無く「自分はこうなんだ」「悪い人間なんだ」と簡単に受け入れてしまうことも。

こうした特性が間違った方向で利用されると、罪をかぶせられたり、詐欺に巻き込まれたりすることもあります。

実際に、盗撮や痴漢などの冤罪事件では発達障害の人が被害に遭っていることが多いですし、発達障害があると突発的に起きたトラブルにうまく対応ができないため、余計に罪をかぶせられやすいのかも知れません。

知らない人は『発達障害』を語らないで欲しい

ネット上では、発達障害は欲望まかせで衝動的な行動をしてしまうから、性犯罪をしてもおかしくないという意見を言っている人がたくさんいるのですが、そういう人は実際に発達障害の人と親しく接したことがあるのでしょうか?

発達障害の影響で自分の欲求が抑えられない人は、計画的に犯行を企てるというよりは、直接的に相手に対してアタックしてしまいます。

たぶん高畑裕太さんも、意中の相手に対してしつこく話しかけたり、つきまとったりしてしまうタイプだと思います。でも、家族や周囲の人から「そういうことをしたら相手に迷惑がかかるから」と常々言い聞かされて育ったことで、「療育」がある程度できていたのではないでしょうか。

ただ、今回残念なのは、幼少期とはいえ一度でも「発達障害」と診断されたことがあったのなら、やはり目を離してはいけなかったと思います。

それはもちろん24時間監視しておくというのは無理ですが、地方で泊りの時には付き人をつけておくとか、していいこととダメなことのリストを作っておくとか、そういった配慮は絶対に必要だったでしょう。

俳優・タレントという、芸能界の華やかな舞台で仕事をして、CMにも起用されるほどの存在になった時点で、社会的な責任は一般人よりかなり大きいです。

健常の人から見れば少しオーバーと思われるようなことでも、発達障害の人が社会の中で活躍するために必要な配慮はたくさんあります。

発達障害者の家族や支える人達が、そうした社会的な配慮を徹底することで、障害者が希望の仕事につくことができるチャンスを、今よりもっと沢山作り出せるのではないかと考えています。

気持ちを引き締めて

高畑裕太さんが発達障害かどうかは別としても、今回の騒動であらためて「発達障害者が社会生活を送る大変さ」を感じましたし、もしも家族に同じようなことが起きたらどうすれば良いのかと考える機会にもなりました。

「これは人ごとでは無いかも」と感じたのは、きっと私だけではないと思います。

誰にでも起こりうる事件だからこそ、安易に当事者を社会から排除するようなことは絶対に避けなくてはいけません。