心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

発達障害児の学校生活|給食当番時の理想的な支援について

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小学校の給食といえば、食器係やおかず係、パン係など、2人一組に分かれた子ども達がそれぞれ担当して給食の支度を行ないますよね。

長女も、交流学級の同級生に混じって給食当番に参加しているのですが、色々と悩ましい問題もあります。

発達障害の子どもにとって、給食当番ってハードルが高いというか難しい部分もあって、つい最近も学校側に支援方法の要望を伝えました。

6年生になってから…

さきほども書きましたが、給食当番って基本的に2人一組で給食室から食べものや食器を運んだり、配ったり、返しに行ったりするのだと思います。

地域によって違いがあるかも知れませんが、基本的にはそのような手順ではないでしょうか?

でも、長女のクラスでは6年生になってから、1人で給食当番をするルールが出来上がっているようなのです。

例えば、お盆係なら、本来は2人に割り当てられているのだけれど、そのうちの1人が取りにいく役目をすれば、あとの1人が返しに行くとか。1人だけで作業をすることで、もう1人はその時間自由に遊べるという、そんなルールを子ども達が独自に作り出しているそうです。

6年生だと、身体も大きくなって力もついてきていますから、わざわざ2人でやらずに1人ずつにした方が合理的だという気持ちは分かるのですが、やはり長女のように力が弱く動作も機敏にできない子どもにとっては、それがすごく大きなプレッシャーになってしまうのです。

配膳がうまくできない

給食室から教室までの運ぶ作業も力仕事で大変なのですが、長女にとって1番つらかったのは、おかずを盛りつける作業だったようです。

大きなお鍋に入ったスープを、均等に器に入れていく。こぼさないように気を付けながら、余らせたり、足りなくなったりしないように同じ分量を盛りつける。

それを1人でやるように言われた時、長女がどれくらい戸惑って気持ちが追いつめられたか、想像しただけで胸が痛みます。

それまでは2人一組で行なっていたため、「どれくらい入れれば良いのか」を教えてもらうこともできましたし、もしも余らせたりしても、2人だとそこまで責任を感じなくても良かったのです。

でも、6年生になってから、突然「1人でやって」とクラスの子どもから言われて、長女はかなり困ってしまったようです。

給食当番の日は「学校に行きたくない」と毎日言っていましたし、下校の時には「今日も失敗しちゃった」「みんなに迷惑かけちゃった」と、いつも泣いていました。

なぜサポートしてもらえないんだろう?

おかずをどれくらい盛りつけて良いか分からず、お鍋が空になってから足りないことに気付いて、盛りつけ終わったお皿1つ1つから「ごめんなさい」と1人ずつに謝りながらおかずを返してもらったと言う長女。

「先生は手伝ってくれないの?」とたずねると、「足りなくなりました」と言ったら、先生が「みんなに謝って返してもらってきなさい」と教えてくれた、とのこと。

それで、長女は泣きながらみんなの席をまわっておかずを返してもらい、先生は黙ってそれを見ていたと。

長女が発達障害で、認知適応能力に問題があることが分かっていながら、どうして先生はサポートしてくれないんだろう?

「給食係を1人ずつする子ども達のルール」は尊重したいのだとしても、特別支援学級に入っている長女に関しては、特別に手助けをしてあげても良いのではないだろうか?

担任に給食係の支援方法について伝えました

どうにも腑に落ちないので、担任に、「長女が発達障害と分かっていながら1人きりで給食当番をやらせ、おかずの盛りつけについて、何も支援をしない意図はなんですか?」とたずねました。

意図をたずねたのは、担任なりに「長女のことを成長させたい」という気持ちがあったのかも知れないし、そうであれば、発達障害のことを正しく理解できていないということを伝えなくてはいけないと思ったからです。

担任は、何も意図などはなく、「ただ手がまわらなかったのです」と説明しました。

長女に意図的に1人で給食当番をやらせたのではなく、忙しくてそこまで手が回らなかったのだ、と。そして「本当に申し訳ございませんでした」と頭をさげました。

私は、「謝って欲しいわけじゃないから謝らないでください」と言いました。

「謝るより、どういった支援が本当に必要なのか考えてください」

「そうですね。では、これからは◯◯ちゃんが無理をしないように、僕が手伝って一緒に作業をするようにします」

担任は、担任なりに誠実なのでした。

でも、長女が望んでいるのは担任の手助けではないんです。ただ、もちろん、発達障害児にどういう支援が本当に適しているのかなんて、我が子でもないのだし、分からないと思います。

なので、具体的にどういった支援が理想的なのかをお伝えしました。

長女に関して言えば、まず大きなお鍋を前にして、それを例えば35個に振り分けるといったイメージは持ちにくいですし、「きちんとこぼさず盛りつける」という作業だけで気持ちが一杯一杯で、それにプラスして「均等に分けなくてはいけない」なんて、思った時点で頭の中がパニックになってしまう。

ですから、理想的なのは視覚的な情報で分かりやすく手本を示してあげることです。

「まずひと皿、先生がお手本を作って置いて、『これくらい入れるんだよ』と、言ってあげて下さい。そうすれば◯◯はその量を目安にしてきちんと盛りつけることができます」

先生にお願いしたのは、たったこれだけのことです。そして、それをお願いしてから、長女が給食当番で苦しむことはなくなりました。

『できる子ども』にするための支援方法を考えて

発達障害があると「自分では何もできない」「手がかかる」といった誤解を持たれがちですが、ほんの少し、本人の気持ちになって考えてあげれば、「何が本当に必要なのか」は見えてくると思います。

何もかもを「やらせない」のではなく、本人ができるように少し手を加えてあげるだけで良いのです。

「できないならやらなくていい」と端的に考えずに、「どうすればできるようになるのか?」ということにフォーカスを当てて、支援方法を考えてあげれば、きっと本人の持つ可能性や自立心を引き出してあげられます。