心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

発達障害の子どもの進学先|特別支援学校・支援学級・通常学級それぞれのメリットデメリット

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発達障害の子どもの小学校・中学校入学では、どの進学先が我が子に適しているのか頭を悩ませる保護者も多いと思います。

私の長女は、最初は公立小学校に「通常学級」で進学しましたが、3年生から「特別支援学級(情緒)」に転籍しました。

今春から入学する中学校の進学先を選ぶ時には、特別支援学校へ見学と進学相談に行ったり、フリースクールの体験入学をしたりもしました。

結局、長女は公立中学校の特別支援学級に入学することにしたのですが、決めるまでには親としてかなり悩みましたし、小中学校の先生方、スクールカウンセラー、教育委員会の担当者、心療クリニックの医師など、色々な人と時間をかけてたくさん話し合いました。

今回は私の経験も踏まえながら、発達障害の子どもの進学先と、それぞれのメリットデメリットをまとめておこうと思います。

発達障害の子どもが選択出来る進学先は…

小学校・中学校の入学を控えている発達障害の子どもがいる親には、入学する1年前くらいから、幼稚園・小学校を通じて、進学先についての相談が始まります。

私の経験から振り返ると、学校側から提示してもらえる選択肢は、校区の公立小中学校に入学して、特別支援学級に入るか通常学級に入るか。それとも、普通学校ではなく特別支援学校に入るか。

大体この3つの選択肢から、親の希望する進学先を聞かれると思います。

親は、子どもの特性に合った進学先を選んで、前年度の秋くらいまでには入学希望の申請をすることになりますが、その希望通りの進学先に入れるかどうかは都道府県の教育委員会が最終的に判断することになります。

特別支援学級や特別支援学校には教員数に応じた児童生徒の定員があるので、いくら申請をしていても人数が多くて受け入れが難しい場合や、障害が軽度と見なされて申請が通らないこともあるようです。

長女が小学3年生で特別支援学級に転籍する時には、もともと学校の中に情緒学級があったので新設してもらう必要はありませんでしたが、それでも教育委員会に承認してもらうまでは入れるかどうか分からずにヤキモキした思い出があります。

中学校への進学では情緒学級を新設してもらうことになるので、クラスを作ってもらえるかどうかは3月にならないと分からないと言われています。

もしも情緒学級が新設して貰えない時には、もともとある知的学級の方に入ることになります。

 希望の進学先に行けるとは限らない

このように、発達障害の子どもが進学先を決める時には、本人や親の希望と学校側の受け入れ状況がうまく合致した上で、教育委員会が承認してくれると晴れて「入学決定」となるのです。

私が知っている発達障害のお子さんでも、サポートが必要な状況でありながら申請しても特別支援学級に入れなくて、結局今は不登校になっている子もいます。

このケースでは、保護者側に少し迷いがあって、申請時に「どうしても特別支援学級に入れたい」と強く主張していなかったため、「どちらでも大丈夫なら通常学級で」と、教育委員会に判断されてしまったのだそうです。

ですから、もしお子さんが特別支援学級を希望する場合には、できれば早い段階で進学先の希望を決めておいて、1年以上前から学校側に伝えてしっかりアピールしておくことが大切だと思います。

 

それでは、ここからは進学先別のメリットデメリットを紹介していきますが、これは私が実際に見聞きした経験をもとに書いているので、全ての学校に共通する情報ではありません。

発達障害のお子さんの進学先を悩んでおられる保護者の方の参考にしていただけたら嬉しいですが、「こういうこともあるのか」くらいの、参考程度に考えてもらえると良いかなと思います。

特別支援学校のメリットデメリット

発達障害の子どもが入学できる特別支援学校は、知的障害や情緒障害の子どもが通う特別支援学校になります。

1クラスの定員は6名なので、かなり少人数になっています。

学習の中で「単位」の概念はなく、勉強して書いたり覚えたりするというより、「自立に向けた生活習慣を身につける」ことを目標にしているようです。

私が見学に行った時には、何かミニスポーツ大会?みたいなのをやっていて、レクリエーションルームのような場所にみんなで集まって楽しそうに活動していました。

普通学校に通っている発達障害児だと、そういう全体の行事に参加出来ない子どもも結構多いのですが、全生徒がきちんとレクリエーションルームに集まっていたのが印象的でした。

メリット

特別支援学校に入ることで一番メリットだと思えるのは、例えば普通学校の集団生活をすごく負担に感じていたり、授業についていけずストレスになっている子どもが自分のペースで学校に通えるということだと思います。

普通学校に通っていると、たとえ特別支援学級でも学習指導要領に基づいた指導がされることになっていて、通常学級と同じようにテストもありますし、音楽会や運動会も健常児のレベルに合わせて無理をしなくてはいけません。

私の知っている親御さんでも、「もう子どもに無理をさせたくない」という思いから特別支援学校を選択されている人は多いです。

もうひとつのメリットとしては、大勢の健常児に囲まれ自分と比べることで「自分はダメな人間だ」と、自己否定をするのを防げることもあります。

実際、私の長女も健常の子ども達に対して「自分はみんなより劣っている」「迷惑をかけている」といった意識をすごく強く持っています。

こうした本人の意識をいくら家族や先生が「違うよ大丈夫だよ」と言っても、実際に「普通にできる子ども」に囲まれて「普通にできない子ども」が生きていくのは大変な面もたくさんあるのです。

特別支援学校は自分と同じように障害を持った子どもばかりなので、「自分はみんなと違う』といった劣等感を感じたり自己否定をすることも無くなるようです。

デメリット

デメリットとして最初に考えられるのは、将来の道がかなり限られてしまうということでしょう。

いったん特別支援学校に入ってしまうと、そこからまた進路を変えるというのはかなり難しく、小中で特別支援学校に入学すると高等部まで在籍してから卒業後に障害者を受け入れてくれる就職先を紹介される子どもが多いのだそうです。

もちろん、専門学校に入学したり、自分の得意分野を活かした仕事を目指す人もいると思いますが、「特別支援学校は最後の手段で、そこからまた別の進路という選択は難しいのでよく考えて選んでください」とは、進路相談で言われました。

発達障害児の親御さんの中には、やはり進路や将来のことを不安視して特別支援学校に入れたくないと考えている人もたくさんいるみたいです。

特別支援学級のメリットデメリット

公立の小中学校にある特別支援学級は身体障害、知的障害、情緒障害でクラス分けがされていて、発達障害だと知的か情緒のクラスに入ることになります。

このほかにも学習障害の子どもをサポートするクラスがある場合もありますが、ほとんどは知的か情緒に在籍しながら学習障害のサポートも受けているようです。

基本的にはそれぞれの子どもに合わせた指導が行なわれるのですが、1人1人手がかかる子どもですし、担任1人で8人まで受け持つことになるので、通常学級のような授業は期待できません。

年度ごとに人数が多い時、少ない時があると思いますし、多動傾向が強い子どもがいると担任はその子につきっきりになるので、他の子どもの授業は全く進まないといった場合もあると思います。

私の長女は現在、小学校の特別支援学級に入っていて、そこに在籍する児童は4人です。人数はそんなに多くないと思いますが、1人手のかかる子どもがいるので、教室の中は常に嵐のような状態です。

メリット

小中学校の特別支援学級に入るメリットは、健常児と同じカリキュラムを維持しながら、学校の中に自分の居場所を作ることができることです。

発達障害があると色々なことに敏感ですし、集団の中で活動することに不安や苦しさを感じることも多いです。

通常学級だと逃げ場がなくて「学校がつらい」という気持ちばかりが膨らんでしまいますが、少人数しかいない特別支援学級だと、担任や他の先生からも配慮してもらえますし、不安感が強い子どもも安心して過ごすことができるようです。

また、発達障害の特性に合わせたサポートを考えてもらえるのも、子どもにとっては大きなメリットになります。

長女は小学校入学時には発達障害と分かっていなかったので通常学級に入りましたが、最初から周囲についていけず大変な思いをたくさん経験させてしまいました。

2年生で不登校になり「広汎性発達障害」と診断されて、3年生から特別支援学級に転籍したのですが、それ以降は、なんとか毎日学校に通えるようになりました。

デメリット

特別支援学級のデメリットは、大人数の健常の子ども達の中で圧倒的に少ない人数の障害児のコミュニティを作ることになるので、どうしても他の子ども達からぞんざいに扱われてしまうことです。

また、子ども同士だけではなく、親同士でもやはり健常の子どもの保護者とは壁のようなものを感じることは多いです。

私の長女は途中で特別支援学級に移ったので、余計に態度を変えられた時のショックは大きかったみたいです。

あとはやはり行事ごとなど、普通に行なわれることについていくのが結構大変だということです。

たとえばマラソン大会などでも、毎年泣きながら走っている障害児のお子さんを見るとすごく可哀想な気持ちになります。

「普通の小学校を選んだんだから、みんなに合わせて当然」という感じの、無言の圧力を感じることもあります。

通常学級に入れた場合

発達障害であっても、子どもは通常学級に入れたいと思っているお父さんお母さんも意外に多いですよね。

実際に発達障害だけど通常学級に入っている子もすごくたくさん知っています。

個人的には、本人がつらくないのなら通常学級に行くのが1番良いのではないかと感じますから、発達障害だから特別支援学級に入る必要なないと思っています。

ただ、やっぱりお子さんが無理を重ねていて、「つらい」というサインが出ていたら、居場所を作ってあげると言う意味でも特別支援学級を選んであげたら良いのではないでしょうか。

特別支援学級に入っても、交流学級として普通級に行って授業を受けますし、本人が希望すれば特別支援学級に在籍しながら通常学級にずっといることも可能なのです。

大切なのは「子どもが無理をしないこと」ですから、本人の様子を注意深く観察して決めるのが1番良いと思います。

フリースクールという選択

小中学校に行くことが難しくて、フリースクールを選ぶ発達障害の子どもも増えています。

私の知り合いも子どもをフリースクールに通わせていますし、この春から高等部のあるフリースクールに進学する子どもも知っています。

たぶんどの親御さんも普通の学校に行ってくれたら1番だとは思っているのでしょうが、学校生活がなかなかうまくいかずに仕方なく選んだと言う感じでした。

私はフリースクールをいくつか見学してみて、「ここに入れたい!」と思うような場所はなかったのですが、もしもの時は考えてみようと思っているフリースクールはあります。

ただ、やはりフリースクールは最後の手段になるのかなぁと思います。