心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

発達障害児の理想的な支援方法|学校、家庭、外出先、それぞれの場面に応じて臨機応変に

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発達障害児の支援の在り方には色々な方法があるのですが、基本的には「本人の困り感を減らしてあげる」ということが大切になります。

自閉症、アスペルガー症候群、学習障害など、発達障害といっても色々な種類があって、出来ること出来ないことの個人差はすごく大きいです。

なので、「発達障害児だからこういうサポート」と一括りにしてしまうのではなく、「この子にあった支援は何か?」という視点で考えてあげた方が良いのです。

まずは「困り感」に気付いてあげて

発達障害があると、日常生活がスムーズにいかず失敗することも多くなります。

また、何かアクシデントにみまわれても、それに上手く対応ができないことで、余計に大変な思いをして心が傷付いたり疲労する機会も健常児より多くなるでしょう。

ただでさえ不器用で失敗が多い上に、感受性が強く傷付きやすい面もあるので、本人にとっては毎日を普通に生きることだけでも大きなストレスがかかっているのです。

ですから、発達障害児の支援としてまず第一にやってあげるべきことは、本人の困り感に気付いてあげることになります。

本人が伝えることは難しい

私の知っている発達障害のお子さんで、衣服や靴などの肌に触れる感覚がつらくて困っている子がいます。

その子は、とにかく肌に触れる感覚が苦手なので、普段着はなるべくサイズの大きい「締め付け感」がないものを選んで着ているそうです。

学校指定の体操服や帽子は、身に付けることができません。

物心ついてから感覚過敏で、特に衣服の触れる感覚に悩まされてきたそうですが、そのことを本人は上手に伝えることができないのです。

ある日、私が長女を小学校に迎えに行くと、その子が激しく泣きわめいていました。

聞くと、朝からずっと泣いていたそうです。

特別支援学級では、誰かが泣いたり暴れたりすることは珍しくないので、担任は安全確認だけして放置していたそう。

私のすぐあとに、その子のお母さんがお迎えにきて、泣いている理由がやっと分かりました。

支援員の先生に、上靴をはかされたことがつらかったそうです。

もともと感覚過敏なので、普段は教室の中で上靴も靴下もはかずに裸足で過ごしているのですが、寒い時期なので支援員さんが心配をして上靴をはかせてしまったのだとか。

お母さんは、担任にはもちろん上靴が苦手なことを伝えていましたが、そのことを支援員さんには連絡していなかったため、たまたまその日に手伝いにきてくれた支援員さんがはかせてしまったんですね。

朝、上靴を履かせてもらった時に「嫌だ、はきたくない」ということを言葉で伝えられれば良かったのですが、どう言って良いかわからずに激しく泣き出したため、周囲は理由が分からずただただ驚いていたみたいです。

この場合は、お母さんは事前に子供の困り感について担任に伝えていたわけですから、やっぱり担任のミスだとは思います。

ただ、いずれにしても、こういう感じで本人は自分の困り感を説明することが難しい場合もあるということを理解して、普段の生活の中で気付いてあげることが大切だと思います。

なるべく焦らせないように配慮して

発達障害児は様々な変化や刺激が苦手なので、自宅などの自分の安心できるスペースにいると穏やかに過ごせる子供でも、あまり知らない場所に行ったり知らない人に会うと気持ちが落ち着かなくなることも多いです。

学校生活の中では、教室や校舎には慣れていても、特別な行事や授業で「いつもと違うこと」があると、途端にパニックを起こしてしまう子供もいます。

発達障害児は頭の中で順序良く物事を組み合わせたり、整理することが難しいので、「自分の生活リズムと生活ルール」から外れた出来事があると、どうしたら良いか分からなくなるのです。

どうしたら良いか分からなくなった時には、焦って大きな声を出してしまったり、泣き出してしまったり、同じ所をぐるぐる回ってしまったりして周りを驚かせることもあると思います。

こうした場面の「困り感」を無くすためには、朝、少し時間を作って、今日はどんなことがあるか、誰と会うか、何をするか、どこへ行くか、などを朝から昼、夕方、夜と、順番にスケジュールを伝えるようにしてあげてください。

あまり早目に言っておくと発達障害児は忘れやすいですし、食事中など、何かをしている時に言っても頭に入りにくいです

朝はどうしてもバタバタしますが、例えば朝食と着替えが終わった後の10分くらいを「朝の会」と名付けて時間を確保するとか、特別なときだけ行なうと言うよりは固定化させた方が習慣になって良いと思います。

発達障害児に「早くして!」は言わない

発達障害児は不器用な子が多くて、自分の中で決まった行動パターンを守りたいという「こだわり」も強いので、何をするにも時間がかかります。

うちの長女の場合だと、例えば、夜寝る前には、まずお気に入りのシャープペンの芯をチェックしてから引き出しにしまい、リビングのカゴからミニタオルを2枚とって高く放り投げてからキャッチする練習を1度やって、そのミニタオルを寝室に持って行って抱き枕の上と枕の横にきれいに並べ、またリビングに戻ってきてハムスターに「大丈夫?」「大好きだよ」「可愛いね」と声をかけ、洗面所に移動して歯磨きをして、そのあとにパジャマを着てトイレに行って布団に入り、私に向かって「ママ体調は大丈夫?しんどくないね?何かあったら言うんだよ。私が寝てても起こしていいからね。世界で1番大好きだよ。おやすみ」と言ってから、やっと眠ります。

この一連の行動は、1つでも欠けるとパニックになってしまうので、たまに夜遅くになってしまって早く寝かせたい時でも必ずやらせています。

「歯磨きが終わってからパジャマを着る」というこだわりについては、それまでずっとキャミソール1枚で腕が鳥肌になっているので、「寒いから着なさい」といくら言っても絶対に着ません。

普通に考えると「何の意味があるの?」「今日はもう良いんじゃないの?」と思うようなことでも、発達障害児は1つ1つの行動に強いこだわりがあるわけですから、それを理解して尊重してあげることも必要なのだと思います。

時間が無い時だと、「急いでるのに」「早くして!」と言いたくなる場面も多々ありますが、本人もやりたくてやっているというよりは、落ち着くためにやっている行動なので、急がせないように見守ってあげて欲しいです。

周囲にも理解を求めよう

発達障害児の支援では、お父さんやお母さんはよく分かってあげてサポートしていても、親戚や学校関係に理解が得られないという場合も多いです。

親にすれば「この子はこう思っている」と分かっていても、離れた立場の人から見ると「理解ができない存在」に思われてしまうこともあるのだと思います。

本人が自分で自分の気持ちを伝えることが難しい以上、やはり親が、積極的に周囲に理解を求めてあげることが必要です。

基本的には、どういったことに困り感を感じるのか、だからどうすれば負担が少ないのか、状況に応じて「対応策」を細かく伝えていくことが大切です。

学校関係だと発達障害児に理解のある先生もたくさんいるので、「発達障害児の中でも、この子はこういうタイプなんです」「こういうことに配慮して欲しいんです」ということを、はっきりと伝えてお願いしておきましょう。

私の経験では、学校というのはこちらから言わないかぎり特別な配慮はやってくれないように感じました。

細かく伝えれば応えてくれるけれど、何も言わなければ最低限のことしかしてくれないような気もします。

先生の性格にもよると思いますが、子どもにとっての1番の理解者であるお母さんやお父さんが、「学校ではこうサポートして欲しい」ということを伝えておくことが良いのではないかと思います。