心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

発達障害の高校進学|選べる進学先とそれぞれの特徴

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子どもの高校進学と言えば、本人や親の希望を考慮しつつ、偏差値に合わせて志望校をしぼっていくことになりますが、発達障害の子どもの場合は、それより少し複雑です。

発達障害の生徒だと、偏差値どうこうの前に、

  • その高校が発達障害を受け入れてくれるか
  • 必要なサポートが受けられるか

ということを、まずは考えなくてはいけません。

発達障害の生徒でも、中学校で通常学級に通えていて、本人や親も「普通に進学をしたい」「特別なサポートは必要無い」と考えているケースでは、健常の生徒と同じように進学することもあります。

しかし、私の長女のようにすでに特別支援学級に在籍していたり、集団生活の中で手助けが必要な子どもの場合には、「どこでも希望の高校を選んで進学する」というのは難しいと思います。

今日は、発達障害の高校進学について、私の経験を踏まえながら、

  • どういった選択肢があるのか?
  • 進学先を選ぶ時の注意点は何か?

などについて、まとめておこうと思います。

発達障害の高校進学、志望校選び

発達障害と診断されていて、高校生活で支援を必要とする生徒の進学先では、下記のような選択肢があります。

  1. 特別支援学校高等部(通学・寮生活)
  2. 公立高校の特別支援学級(特別支援学校の分校など)
  3. 私立高校の特別支援学級(不登校や軽度の発達障害の受け入れ)
  4. 通信制高校が併設された専門学校(アニメや美容などの専門教育)
  5. 通信制高校のサポート校(週2~5回程度の通学で単位を取得する)
  6. 通信制高校(自宅で学習しながら一定期間のスクーリングを受ける)

1~3番までの特別支援学校や高校については、住んでいる地域によって対応の差があります。

私が住んでいる地域ではこれら全ての選択肢がありますが、近くに発達障害の受け入れがある高校が見つからないケースも多いのではないでしょうか。

ただ、たとえ発達障害のサポートをしてくれる高校があったとしても、本人に合うかどうかはまた別の話です。

自力通学が条件の高校も

通学手段では、空間認識が苦手な発達障害の特性を考慮すると、バスや電車の乗り換えなどはなるべく避けたい所ではありますね。

私の知り合いでお子さんを電車通学させていたお母さんに話を聞くと、いつも電車の中にカバンや水筒を置いて帰ってきてしまうので、持ち物を全部紐で繋げて外れないようにしていたそうです。

また、別のお母さんは発達障害のお子さんが普通高校に通っていた時、同じ高校の友達に事情を話して迷子にならないよう協力してもらっていたと言っていました。

うちの長女の場合は、信号の無い横断歩道は「いつ渡れば良いか」が分からずに、車が近づいているのに飛び出したり、いつまでも渡れずにオロオロしていたりするので、「自力通学」を条件にしている高校は難しいかなと思っています。

公立高校・私立高校の特別支援学級では、「自力通学」が前提となっている高校がほとんどなので、ちょっと無理なのかも知れないですね。

発達障害の生徒の普通高校進学については、こちらの記事で条件などをまとめています。

www.nejinikki.com

通信制高校と発達障害

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通信制高校のサポート校は、小中学校のフリースクールと同じような小規模の学校です。

サポート校へも、見学の機会があれば行くようにしています。

通信制高校の生徒の中には発達障害の子どももいますが、障害はない(診断は受けていない)けれど集団が苦手で、傷付きやすくナイーブな子どもが多い印象があります。

少人数制で自由度が高い分、本人のやる気にかかってくる部分が大きいと思います。

中には「とにかく勉強が嫌いだけど高卒資格はとりたい」という理由で通っている、ちょっと不良っぽい子どももいるので、そうした雰囲気を嫌がってフリースクールに通えなくなる子どももいるようです。

最初に選ぶ時に、その辺の『教室の雰囲気』はしっかり確認しておきたいところですね。

無理のない範囲で集団行動を経験させる

学校に対して不安感が強くて「行きたくない」という気持ちがある時には、通信制で自宅学習を選ぶ子どもが多いです。

でも、家の中に閉じこもって、同年代の子どもと接点がなくなるのは親としては心配ですよね。

そういう意味では、最初から通信制は選ばず、とりあえずは登校日数や時間が少ないサポート校に入学した方が良いかも知れません。

もしもそこで友達ができたり目標が見つかったりしたら、前向きに通うことができますし、将来のことを見据えても社会とのつながりは持っておくべきだと思います。

ただ、「もう本当にどうしても集団生活がつらくて誰にも会いたくない」という気持ちがある時には、無理に行かせずに本人の気持ちに寄り添ってあげて下さい。

特別支援学校に見学に行って感じたこと

去年、長女と一緒に特別支援学校の授業見学と学校説明会に参加しました。以前見学した高校とはまた別の、自宅から少し離れた場所にある高校です。

特別支援学校は基本的に「就労」を目的とした教育が行なわれます。

野菜や花を育ててパッケージに詰め、販売まで行なったり、木工細工で作った作品を月に1度くらいイオンの特設会場で販売しているそうです。

お勉強もしますが、自立を目指した生活学習の方がメインになっています。

その学校は軽度の発達障害しか受け入れていないので、短時間見学したくらいでは障害があるとはまったく分からないくらい、生徒達はしっかり頑張っていました。

もちろん、よく観察するとそれぞれに特性があることが分かりますが、それでも長女と比べるとすごく自立されているように感じました。

1クラスは10人未満で、女子は2,3人くらいしかいません。

軽度とはいえ知的な遅れのある生徒さんがほとんどなので、男女間の交際で妊娠してしまうことが、普通の高校よりも多いと、あとで中学校の担任に聞きました。

女子が圧倒的に少ないので、その辺はやはり心配です。

今回見学に行った特別支援学校は、健常のお子さんとそれほど違いのないような生徒さんも多くて、長女には合っているような気がしました。

ただ、それだけに、「個別の支援」と言うのはあまり期待できず、自分のことは自分でしっかり出来る子どもしか向いていないようです。

長女は自分のことは自分で出来るのですが、精神的に不安定なので、何かを頑張ると別のところに綻びが出てきて不安感が強まります。

長女の場合は、自立に向けた教育よりも、精神面でのフォローが最優先だと思うので、特別支援学校は難しいかも知れませんね。