心のネジを巻く日記

発達障害児の子育てと日常を綴るブログです

特別支援学校の高等部へ進学|入学までの流れと知っておくべき注意点

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発達障害の子供の高校進学ではいくつかの選択肢がありますが、こちらの記事では進学先として特別支援学校への進学を希望する場合の、入学までの流れや注意点についてまとめました。

実際に私が特別支援学校のコーディネーターの先生に聞いた事や、中学校の担任と話し合った事、自分なりに調べた事などをまとめているので、高校進学を控えている発達障害のお子さんを持つ親御さんに参考にしてもらえると嬉しいです。

特別支援学校高等部に進学する方法

特別支援学校の高等部へ進学を考えている時には、中学校の担任に、その希望を伝えて取り次いでもらいます。

進学先として決めているわけではなくても、候補の中に特別支援学校がある時には、早目に伝えておくようにしましょう。

特別支援学級に籍を置いている生徒には、定期的に特別支援学校のオープンスクールのお知らせや教育相談の案内などが届きますが、そうした参加申し込みや各種相談の申し込みも、基本的には中学校の担任を通す事になっています

保護者が学校を通さずに特別支援学校に連絡を取る事も可能ですが、その場合でも、特別支援学校から在籍している中学校へ連絡が行き、担任経由で連絡がくることになります。

ですから、特別支援学校に関する事は最初から中学校の担任にお願いした方が、スムーズに進みますよ。

特別支援学級に入っていない時は…

特別支援学級に入らず通常学級のみに籍を置いている児童生徒だと、特別支援学校関係の連絡が来ないこともあるのではないでしょうか。

私の長女は、発達障害と診断され診断書を学校に提出しながらも通常学級に在籍していた時、特別支援教育に関する情報が、学校からなかなか伝わって来ない期間もありました。

保護者としては「分かってもらえているつもり」でも、先生側からすると我が子も大勢の子供の中の1人で、そこまで気が回らない事もよくあるようです。

とはいえ、進路のことは忘れられていては困りますから、こちらから「特別支援学校からのお知らせプリントがあれば配布して欲しい」と言っておいたり、「進学先の候補に特別支援学校が入っている」という事を伝えておくようにしましょう。

特別支援学校に入学するための条件

特別支援学校は障害のある子供が通う学校ですから、高等部への進学についても障害のある中学生が対象になります。

入学希望には障害者手帳(療育手帳)の交付を受けていることが前提となり、持っていない場合は入学を断られる事もあるようです。

私の長女は小学生の時に交付を受けています。

その時の障害者手帳の申請から交付までの流れは下記の記事でまとめています。まだ交付を受けていない方は一読してみてください。 

www.nejinikki.com

特別支援学校の進学希望は早目に伝える

特別支援学校は普通の高校のように、「あらかじめ定員が決められていて入学希望者が受験をして人数が絞られる」ということがありません。

障害があり、学校の中での支援を必要とする生徒が進学を希望する場合には、基本的に受け入れることとなっています。(一定の条件はあります)

ですから、新しく入学してくる生徒のために環境を整えたり、教職員の確保をするためには、1年前くらいから次の年度のおおまかな入学予定人数を把握しておく必要があるのです。

そのため入学希望者は、中学3年生になって間もないタイミングで「特別支援学校高等部に入学したい」旨を、担任を通じて特別支援学校に伝えます。

そして、年に数回の授業体験をきちんと受けて、特別支援学校の教育方針についていけるか、卒業まで頑張れるかを判断される事になります。

地域によって違いがありますが、私の住んでいる地域の県立特別支援学校の場合は、年に3~4回ある授業体験(作業学習)に全て参加しないと入学許可がもらえません。

ただ、授業体験を受けたからといって必ず入学しなくてはいけないわけではなくて、実際に授業体験には行ったけれど別の高校に進学した生徒も私は知っています。

学校側としてはおおまかな人数を把握しておきたいのと、入学してから「こんなのは嫌だ!」とならないように、特別支援学校とはどういう学校なのかと知っておいて欲しいということなのだそうです。

特別支援学校に向いていない生徒はやめてしまうことも…

特別支援学校を見学したことのある人は分かると思いますが、これまで普通の公立学校に通っていた子供だと、特別支援学校に対して違和感を持つことも多々あると思います。

「授業」といっても普通学校の授業とはまったく違いますし、周りの生徒もみんな障害児なので、通常の友達関係を期待するのは難しいです。

正直に言って、意思の疎通がしっかりできて会話が成り立つという子供の方が少数なのです。

特別支援学校の先生いわく、知的な遅れがほとんどなくて最低限度の支援で学校生活を送れるという子供だと、途中で「何か違う」「自分には合っていない」と感じて、特別支援学校に来なくなってしまう子供もいるのだそうです。

だからこそ、入学前に適性を見極める事が大切。

特別支援学校への進学を考えている時は、積極的にオープンスクールや学校説明会、授業体験に参加をして、「本当に合っているか?通えるか?」を本人の気持ちを尊重しながら話し合うようにしてください。

特別支援学校の高等部に入学する時の注意点

高校進学で特別支援学校を選んだ時に、必ず理解しておかなくてはいけない注意点が2つあります。

  1. 高校卒業資格が取得できない
  2. 企業就労できるとは限らない

特別支援学校高等部を卒業すると「特別支援学校高等部卒業」という卒業資格になり、これは、一般の「高卒資格」とは違います

特別支援学校の高等部では、教科学習は国語と数学、それに音楽、美術、体育などを勉強しますが、その子その子の出来る範囲で最低限のことを教えるだけなので、定期テストもありませんし、通知表で評価されることもありません。

高等部とはいっても、普通の高校とは全く違う学校生活を送っているわけなので、普通に「高卒」とはならないのです。

ただ、小中高の12年間の学業を終了したということで、「大学受験資格」はあり、これによって特別支援学校の高等部から大学や専門学校に進学することはできます。

特別支援学校を卒業したら…?

特別支援学校高等部は卒業後を見据えて、自立活動と就労に向けた学習がメインになっています。

ですから、発達障害の子供だと「企業就労」が目標になりますが、卒業生の就労の割合は高くありません。

特別支援学校から企業へと就労できなかった生徒は、福祉事業所や就労支援センターなどで、自立して働けるまでの期間を過ごしたりします。

卒業後に社会から離れてしまわないように、学校からはさまざまなサポートがありますが、一旦卒業すると距離が出来るので、在学中によく相談をして進むべき道を親子で考えることが大切ですね。

軽度の発達障害であれば、進学をすることでさまざまなスキルを身に付けることもできますし、それが就職につながることもあると思います。

発達障害児の進路は慎重に選びたい

ここまでは、特別支援学校の高等部への入学の流れや注意点をまとめました。

発達障害の子供の進路を考える時には、本人の適性を見極めて「きちんと3年間通える学校」を選ぶ必要があります。

担任から言われるままに進学先を選んだり、「発達障害だから」という理由で安易に入学を決めてしまったりすると、実際に通い始めてから「どうしても合わない」「ついていけない」という理由で退学せざるを得ない場合もあります。

そうなると、子供自身が深く傷付く事になりますし、その先の身の振り方というか、進路をどうするかというのは大変な問題になってきますよね。

発達障害の子供が高校に進学する時の選択肢や選び方については、こちらの記事にまとめているので、こちらも合わせて読んでいただけたらと思います。

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